漢方のほうでは脈診というのがありまして、脈の具合で体の調子を診るという方法論があります。これはどうもわかりにくいもので、現代日本でこれを診療にきっちり取り入れている医師というのは少なかろうと思います。しかし、漢方的脈診は行わないにしろ、脈の具合というのは必ず触れます。
ナイチンゲールが、脈の性状を細かく観察していたのは有名なことで、目の前の負傷兵が助かるのかどうかもある程度脈で判断していたようです。脈は個人差があるので、普段から自分の手首の親指側で、動脈の拍動を触れておくと体調の変化がわかるかもしれませんよ。
益軒が元気のある人の脈として書いているのは、長すぎず短すぎず、遅脈でもなく速脈でもなく、強すぎず弱すぎず、年齢相応の脈、云々としていますが、なかなかよくわからないものですね。丁度良い脈ということなのでしょうが、丁度良いというのがどのあたりの加減なのか難しい。なんとなく雰囲気はわかるんだけどね。
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