2012年10月9日火曜日

楽しむ

 楽しみというと、何か自分の外に求めようとする。しかし、外に求めれば、その楽しみを得ることもあれば、かなわぬこともある。求めようとして、気力や体力を奪われてしまうこともある。これでは、養生の道、つまり命長きみちから外れやすい方向へと進むことになる。

 楽しみは、外ではなく内に求める方が良いようだ。内と言っても、勝手に自分の心の内で妄想を描くことではない。妄想する心は結局外に向かっている。

 自然を味わい楽しむ。書物に触れ、心を養う。旅をし、いろいろなものに触れることにより、自分の中から湧き上がる命を育む。

 こういう心による楽しみを味わうことができれば、気力は充実し、長く生を保ちやすくなる。

 こんなこと若いうちから出来るわけがない。しかしある程度の年齢になっても、外に向かい享楽のみを求めるような生活をしていては、命を縮めるのみ。慎むべし!!

 なんてこと言いながらも、命を削っても身を沈めたい! なんて思うことは、どなたにもあるかもしれませんね。

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