2012年10月15日月曜日

人の身は父母を本とし天地を初とす

 体外受精、代理出産、出生前診断などが当たり前に行われており、男女の生み分けなども人為が加えられる現代において、子供は産むものであり「授かりもの」という発想は描きにくくなってきているように思います。また行き過ぎた自我の強調はミーイズムや自己万能感をはびこらすことになり、自身が父母の元に有り難くも生まれ、自然から命を頂いている、などということを思う人が少なくなっているとも思います。

 しかし私たちは間違いなく、大いなる自然の営みの中で、唯一無二のこの体を授かっているのです。せっかく授かったこの身を、大切にいたわり使い、また慎んでよく養って、天が与えてくれた命を長く健やかに保とうではありませんか。

 飲食欲や色欲などに振り回され、自ら肉体を痛めつけたり損なったりして病気になるようなことは避けたいものです。

 長命を保ち、生きる喜びや楽しみを十分味わいましょう。

 体の細胞は日々入れ替わっています。ならば日々の慎み、積み重ねが、長期にわたれば多大な影響をわが身に及ぼすことは明らかです。養生をして、天命を全うしたいものです。

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