2014年1月15日水曜日

珍美の食に対すとも、八九分にてやむべし

 グルメという言葉を当たり前に使う世の中ですが、日本語の食通という言葉が示すとおり、食に深く通じている人に対して初めて使ってよい言葉なのだと思います。テレビなどでは、グルメレポートなんていう言葉も出てきますが、単にレポーターがどこかに行って、人気のある食べ物や珍味と言われるものを紹介しているだけ。食を道楽として紹介しているだけですね。私も当然飲食は好きですが、道楽の域にも達しておりません。

  有名店に出向いて、「あぁ、食った食った・・・」なんていっている人は、自身が食通でないことを吹聴している上に、自分の欲望を抑えられない人間であることを露呈しているのみです。でも、言うのは簡単ですが、うまいものを前にして程ほどほどで抑えることは難しいですね。

  だからこそ益軒どんは、過食の禍を繰り返し述べるんですね。目の前にうまいものがあるからと言って、たらふく食っちゃうと身体に堪えるよ。腹八分で抑えなさいよ。

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