2013年1月22日火曜日

修養の五宜(ごぎ)あり

 孫真人が言ったこととして、五つの良いことをあげている。この人は中国唐代の名医とされた人。141歳まで生きたなんて言い伝えはまあ置いといて、千金要方なんていう有名な医学書を著したひとらしい。

さて五つの良いこととは

髪は多くけづる(梳くということと思うよ)に宜し。・・・これは普通に櫛でとくことを言っているのではないみたい。両手をすり合わせて手のひらが温かくなったところで、指を広げて額の髪の生際から後ろの際まで梳くことを言っているようだね。頭には多くのツボがあり、この方法でそのツボをことごとく刺激してやろうという狙いのようだね。

手は面にあるに宜し。・・・これもまず両手をこすって手のひらを暖かくするな。そして顔を洗うようにその手で顔を上下になでさすりなさいということみたいだよ。美顔効果や、目や鼻の病気予防を目指しているようだ。

歯はしばしばたたくに宜し。・・・口を軽く閉じたまま、上下の歯を軽くぶつけてかちかち鳴らすことを言っているようだな。歯の病気予防、胃腸の調子を整えるなどをめざしているようだよ。あと頭の血の循環も良くなるみたい。

津(つばき)は常にのむに宜し。・・・単に唾を飲み込めといっているわけではないみたいで、これにも作法があるらしい。口を軽く閉じた状態で、歯と唇の間を舌でぐるぐると刺激した後で、ごくりと唾を飲み込む。舌も時計回りに12回、反時計回りに12回回すとのこと。さらに歯の内側も同様に行うというふうになかなかやることが多い。胃腸機能の改善と、体力気力の充実を目指している模様。

気は常に練るに宜し。・・・常に落ち着いた状態でいられるようにしておくのが良いとしているようですが具体的にはよくわかりませんなぁ。

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